初めてのキスは。
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少しずつだけど、と呟く。 「……うん。あたしもそうする。あたしはヤマ兄の安心でいる」 そう伝えると、 あたしの頭をくしゃりと、撫でた。 だいぶ伸びたあたしの髪を「アサの髪、ふわふわ」と、手ぐしで遊んだ。 おやすみのキスを交わして、ヤマ兄はすごくぶっきらぼうに、 「安物だけど」 と、四角い箱を投げつけた。
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