初めてのキスは。

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うなじがすーすーする。 うなじがすーすー。 「タカ兄!髪の毛をあげるでない!」 「はっ?ワンピースと言ったらうなじだろう?」 「そんな掟はないのじゃ!」 「いや、もう髪固めたし。無理だな」 真顔だった。逆らいの余地なしの顔。 「ていうか、俺がやってあげたのにそんな態度とるのか?」 「う、嘘じゃ。気に入ったのだ」 かといって、自分で髪の毛をどうにかする勇気もない。 と、いつだかのデジャヴ。 キョウにうなじを舐められた想い出があったけど、それももう封印したんだった。
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