第6話

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*    *    * 太陽の光がまぶしくて、目が覚めた。 少し、頭が痛い…と思って額に掌をあてる。 変なの、首の後ろがなんだか生温かい。 まるで、血の通った人間を枕にして寝ていたみたいな…。 ―――…え? いや、おかしい。 だって、顔を横に傾けたら… 常務の顔が…、あるもんだから…さ。 あたしは目をごしごしこすってみた。 2、3度瞬きも繰り返した。 ……………うそ、でしょ? 頭がくらっと来て、こめかみを抑える。 現実から目を背けたかったけど、 見間違いじゃ… ないようだ……。 「七海、起きた? 今、何時だ?」 ひっ!! 目、開けたっ!!  
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