次回作予告

3/4
前へ
/693ページ
次へ
死神は少年に問いかけた。 お前は何故泣いているのかと。 彼は答える、それは神を信じられないからだと。 まだ丸みの残る幼い手が金のロザリオを握り締める。少年の涙で塗れ、幾度も強く握られ金色の塗装が剥げて錆び付いていた。 「ならば一つ、お前の願いを叶えてやろう。ただし──」 死神の提案に少年は静かに頷いた。 誰も知らない少年と死神の約束。 そしてその数年後、彼は『彼女』に出会ったのだった。
/693ページ

最初のコメントを投稿しよう!

993人が本棚に入れています
本棚に追加