第1章 ”姫”

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   太陽の光に反射しきらきらと輝くコバルトブルーの水    青々と波に揺れるサンゴ礁やイソギンチャクなど色とりどりの海藻    そこを優雅に泳ぐ様々な魚達  ・・・そんな世界のもっと深く     太陽の光も届かないような暗く深い海の底にその国はあった    貝殻やサンゴ礁でできたキラキラと光るシャンデリア    その光で輝く大理石の床    目を奪われるような天井一面に描かれた絵画    それに相応しい煌びやかに着飾った人々   そんな者達が集った今日という特別な日・・         ”深海の国‐ルナーリア‐の第一姫君の誕生祭” これに伴った誕生パーティーがここルナーリア王国のサリバール城で今日開かれるのだが、、、、、 「はっやっくー!ミエル!お父様たちが怒ってるわきっと!はやくやって」 「姫様、先ほどから申しておりますが少しは落ち着いてください。これじゃあ民も聞いて呆れますよ」 「だって私のためのパーティーでしょ?それをこんな待たせてしまうなんて、、」 「・・・・ついさっきまでぐーすか寝ていらっしゃったのは私の見間違いでしょうか。・・・・・はぁ・・・・はい、できましたよ姫君」 「それはそれ、これはこれよ。一国の姫たるもの臨機応変にいかなくては。・・ありがとう、ミエル・・・・・うん!さすがミエル完璧だわ!」 「まったく姫様ときたら、、、ゴホンッ・・・・では参りましょうか姫君」 「ええ・・・愛する家族と我が民にこれ以上待たせるわけにいかないもの」    
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