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「徹くんは
どこか具合が悪かったんですか?」
徹の父親は
冷めたコーヒーを飲みながら
手を止めて少し間を空けてから答えた。
「いや、風邪をこじらして」
徹は、やっぱり
あの玩具を持っていた。
栄作は
あの玩具を、栄作の父親を殺した犯人から貰ったって言っていた。
つまり、
徹は
あの玩具を栄作の父親を殺した犯人に渡した事になる。
あの玩具は
誰かを殺せば自分の元から離れる。
徹も
誰かを殺したって事だ。
いったい徹は誰を殺したんだ。
「リク
今日はこれで失礼しよう」
俺はがそう言って
立ち上がった。
「ただいま!!」
玄関から大きな声がした。
俺たちは、顔を見合わせた。
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