第1話

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本屋に着くと、すぐさまBLコーナーに行く。 だが、ここでも気をつかわなければいけない。 念のため隣町の本屋まで来ているわけだが、もしかすると知り合いがいるかもしれない。 辺りを十分見渡しながらBLコーナーへ行く。 ここまで来たら多分大丈夫だ。 BLコーナーで知り合いと遭遇することなんてあるわけがない。 他のお客さんは僕のことを見ると少し驚く。 そりゃ、無理もない。僕は今制服だし、男子高校生がBLコーナーにいることはかなり珍しいだろうし。 初めのうちは多少恥ずかしかったけど今はもう何とも思わない。 お目当ての本を探して――あった! うわあ、やっぱりこの先生のイラストは可愛い! 惚れ惚れと見つめていると――――
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