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!?
徹はいつの間にか僕の手にもっていた南先生の新刊と同じ物を棚から取ってまじまじと眺めていた。
それをパラパラと読みながら、僕に話しかけた。
「ふーん……先輩はこの攻めてるヤツと攻められてるヤツの、どっちに感情移入してます?」
……は?
徹は訳の分からないことを聞きだした。
何を言ってるんだコイツは。
「え、どっちって……」
「だから、攻めたいんですか、攻められたいんですか」
えっ!?
何ていう質問を本屋でしてんだ!
周りの女性客の数人がチラチラとこちらを見始めた。
「答えてください」
徹が目の前に立つと、逆らえないような威圧感がある。それなのに、そんな冷やかな怖い声で言われると従うしかないように思った。
僕は、とにかく怖かったし、もうどうにでもなれ!と思って言ってしまった。
「せ、攻められたい……かな」
言った途端やっぱり恥ずかしくなって顔の温度が明らかに高くなっていくのが自分でも分かった。
うああああ、何言ってんだ!何言ってんだ!
もうここには居られない!周りの客の視線が痛いし何より自分がもう保ってられないよ!
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