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「だって、今はオレがココにいるんだぜ」
あ、言われてみれば。
「だから録音を聞くのは後でな」
洋介の手がワタシの頭を撫でる。
「さ、もう遅くなってきたから、帰ろうか」
洋介は立ち上がり、ワタシに手を差し伸べてくれる。
「うん」
本当はもっと一緒にいたい。
もっと話したい。
もっと、もっと・・・・・。
「ねえ、洋介。キスして欲しい・・・」
少し驚いた顔を見せた洋介が近くに・・・・
『チュ』
触れただけで離れていった。
「・・・もっとシテ欲しい」
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