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第3章 リピート
2013 4月8日
「幸喜ー!学校遅刻しちゃうわよー!中学校初日から遅れたら先生に目つけられちゃうよー!」
懐かしい声で幸喜は目が覚めた。
「え?」
「え?って…今日から学校でしょ?昨日ためてた宿題やってたじゃない。」
(ほんとにきたのか…ほんとに…あいつの言っていたことは嘘じゃなかったのか…なんか……なんか…)
「なにぼーっとしてるのよ。早く用意しな…え?幸喜?なんで泣いてるの?」
幸喜は泣いていた。それは懐かしの母に会えたこと、生きていること、そして人生をやり直せるから泣いたのだ。
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