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第一章 追憶
真っ暗だった世界が急に明るくなった。
そして老人の目が覚めた「まだ死んでなかったのか?」
しかし、明らかに死んでいるとわかる。なぜなら自分は今足がないのだ。それに息苦しくもなく発作も起きない。
まるで若くなったようだと思っていたらほんとに若くなっていた。
もう老人ではなく、若人である。
「親から聞いたことがあるぞ、死んだ後の自分の姿は自分が死んだときの年と姿じゃなくて自分が一番幸せだった頃の年と姿になるって。」
幸喜は今ぴっちぴちの40代
「そうか…あの時は確かに幸せだったなぁ。独身だが仲間はたくさんいて…あのころに帰りたい…」
そんなことを呟いているといつのまにか幸喜は長い長い一本道を歩いていた。壁もなくただの一本道。上をみてもなにもなく、横をみてもなにもない。下を見ると、なんか消えてた足が生えている。
その一本道を歩いていると横に
スクリーンのようなものがあった。
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