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そのスクリーンは浮いていた。
幸喜は、全く死後の世界は理解できないと思いながら
いつのまにか一本道のど真ん中にスクリーン側に向かれて置かれた椅子があった。
パイプ椅子だった。
幸喜はスクリーンでなにが映るのか気になり椅子に腰かけてそのスクリーンを視た
スクリーンには自分の生まれてからつい先ほどの自分が死んだところまで細かく映し出されていた。
幸喜は北海道で生まれた。中学校までは友達がたくさんいた。しかし高校の時父の突然の転勤で兵庫へ行くことになり高校2年生に引っ越した。
高校では関東の方言をバカにされ何度もバカにされた。幸喜は関西弁がしゃべれないのでふるさとの方言をしゃべったからだ。
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