第1夜 -1- 旅立ち

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「おかあさん、おきゃくさんだよー!」 「あら、今日は休みなのに・・・あぁ、ごめんなさいね?少し待っててもらえるかしら?」 「こちらこそ、お世話になっているのに・・・」 「じゃあ、僕たちは何かお手伝いをするよ!」 「あ、あぁ・・・」 アラジン、お前はいつもたくさんの人を良い方向へ導くが、今回はそうはいかないと思う。俺は、サンドラさんは王宮にもどらないほうがいいと思うんだ。俺も、同じような経験をしているからわかる・・・ 「キャッ!何するんですか!?ちょっと、入らないでください!!」 「どっ、どうしたんじゃ、サンドラ・・・!!な、何をしに来られたんですか!?いったい、私たちに、何の用で・・・!!」 「どうしたんですか!?っ、アンタら、何しに来たんだ!?」 そこには、大柄の男と少し小柄の女が立っていた。 「どうしたんだい?お兄さん、お姉さん。僕たちに何かようかい?」 「あぁ?なんだこのクソガキ・・・」 「僕はアラジン、旅人さ!」 「旅人、ねぇ・・・じゃあ、お前は金はもってねーんだな・・・?」 「お金は、持っていないんだ、アハハッ・・・」 「チッ んだよ・・・とりあえず、金を出してもらおうか?」 小柄な女は魔法道具らしきものを取出し、俺たちを脅してきた。 「お、おねえさん、そんな怖いものしまっておくれよ!僕たちはお金を持っていないし・・・」 「おめーじゃねぇよ!そこのじじいとアンタ!」 大柄な男はトータムじいさんとサンドラを指名した。 「お、お金なんかないです!!」 「んじゃぁ、しょうがねーなぁ・・・・」 「おかあさん!!たすけて!!!」 「リンッ!!??やめて、リンには手を出さないで!!」 小柄な女は魔法道具をリンに突き付けて脅しだした。
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