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俺たちがレーム帝国を目指していたのには理由がある。理由ができてしまったのは、今から3ヶ月前の話だ・・・
~3ヶ月前~
「アリババくぅ~ん、どこだぁ~い??」
俺たちはその日、いろいろ用事があってすごく頻繁に行き来していた。
「おぉ、アラジン、ちょっと待ってろ!今いろいろ忙しくてよ~!」
「私が手伝います・・・」
ぅおっ!!モルジアナッ!!?? モルジアナは怪力の持ち主で、眷属器もうまく使って、力を分散している。
「いやぁ、いいよ俺が持ってかねーといけないモンだし・・・」
「いえ、あの・・・なんていうか・・・ア、アリババさんのお力になりたくて・・・その・・・」
えっ?モ、モルジアナッ!!??((本日2度目
「あっ、////あの・・・迷惑だったら、今すぐやめますからっ!!///」
「いや、じゃあ、任せてもいいか・・・?」
「っ///はっ、はいっ!!!」
モルジアナはすごく可愛い顔をして笑った。
「・・・アリババさん・・・」
「ん?どうした?」
「私、アリババさんや、アラジン君に出会えてよかったって思ってます。」
「どうしてだ??」
「いえ、その・・・普通の人の幸せが、私にとってはとても幸福なんです。アリババさんとアラジン君と一緒に話したり、食事をとったり、笑いあうだけで過去なんか振り返らずに、未来だけを、前を向いて生きていけるんです。
アリババさんたちに会ってから、頻繁にジャミル、さん、の夢を見るようになっていたんですけど、ゴルタスさんが、私の恩人がそのたびに導いてくれたんです。『きっと、モルジアナも、あの少年たちのように未来(まえ)を向いて生きていけるはずだ。』って・・・」
・・・そうか、モルジアナはまだ苦しんでいたんだ。表には出さないけど、モルジアナはモルジアナなりに頑張っていたんだな。
「だったら、ゴルタスの、恩人の言うとおりに未来(まえ)を向いて生きていこうぜ!!」
「!!!はいっ!!」
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