第1夜 -1- 旅立ち

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 ってことで、レーム帝国を目指しているんだ。でも、ここまでの道のりは容易なものではなくて・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 「アリババさん、大丈夫ですか?荷物、お持ちしますけど・・・」 「いや、大丈夫だ・・・ハァ・・・」 「ねえねえ、あそこに小さいけど街があるみたいだよ!」 「ま、街にいこぉ・・・アァァ・・・」 バタッ 「アリババくん!?だ、大丈夫かい!?」 「アラジン君、アリババさんは私が連れて行きますんで、荷物を。」 「わかったよ!飛べ、魔法のターバン!!」 アラジンは俺の荷物を、モルジアナは俺を持ち上げて歩き出した。 「モ、モルジアナァ・・・大丈夫だって・・・」 「いや、全然大丈夫じゃないですから。無理しないでください。困りますから。」 えぇっ!?俺が倒れたら、足手まといってことか!?あぁ、めまいがぁ・・・ 「あの・・・健康管理には気を付けてください。あと、今日はゆっくり休んでてください。心配ですから・・・」 あ、心配してくれてるのか・・・ 「あ、ありがとな・・・」 「・・・・いえ・・・」 モルジアナは、少し照れ気味に言った。 「アリババくん、もうすぐつくよ!」 その街は小さめで、でもにぎやかだった。 「お~、そこのあんちゃんたちよぉ、水買わねーかぁ?」 「あ、じゃあこれでお願いします。」 「おい、まいどあり~!!」 「アリババさん、どうぞ。」 ンクッ ンクッ 「ッハァ~!! ありがとな、モルジアナ、アラジン!生き返ったぁ~~!!」
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