第1夜 -1- 旅立ち

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「アリババくん、本当に大丈夫なのかい??」 「あぁ!俺は水が飲めればそれでいい!んで、モルジアナ、アラジン、ごめんな心配かけて・・・」 「いえ、別に、そんなに困ってませんし・・・」 「僕たち、アリババくんの友達なんだから、迷惑なんてしないよ!」 「君たち、仲がいいのね、フフッ」 「えっ・・・?」 声をかけてきたのは、綺麗なお姉さん。 「おねえさん!!そうなんだよぉ~、僕たち仲がいいんだ~!!」 「おにぃちゃんたち、ほかのくにのひとなの?」 「ん??子供?」 「あぁ、私の子供よ。自己紹介が遅れたわね、私はサンデラ・ミゥナ。この子は私の子供で、リンドォ・ミゥナ。よろしくね」 「よろしくー!」 リンドォ、ここではリンと言うことにしよう。リンは元気のいい子で、サンデラさんによると、冒険などの話を聞くのが好きらしい。 「おねえちゃん、このなかでひとりだけ?」 「え、そうだけど・・・」 「おねえちゃんってつよいの~?」 「モルさんは魔法は使わないけど、とても力があってとても強いんだ!」 「へぇ~、わたし、おねえちゃんみたいになりたい!!」 「え・・・私、みたいに・・・?」 モルジアナは、今まで言われたことがないからか、少し頬を赤く染めた。 「でも、そこのあおいおにいちゃんは?」 「僕のことかい?僕はアラジン。未熟者の魔導師だよ!」 「魔導師さんなのね、君。小さい体してるのに、たくましのね!」 「でも、僕よりもすごいのはアリババくんさ!アリババくんは、第7迷宮アモンを攻略したのさ!」 「だんじょん!!こうりゃくしたの!!??」
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