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白く美しい月明かりの下で――二人の女が舞い踊るようにして、無数の男たちを薙ぎ倒している――
ひらりひらり。ひとりふたりと――それはまるで艶やかな夜に舞う蝶のように――
――――
(´・ω・`)『みっちゃーん、今どこにおるの?』
『マチ子と一緒に魔族どもとガチタイマン中や』
(´・ω・`)『早よ、帰ってきてー。さみしい』
『帰れるか、ボケw』
(´・ω・`)『迎えに行こか?』
『俺、結界ん中やぞw 来てどないするんやw』
(´・ω・`)『みっちゃーん』
『やかましいw』
――――
「ちょっと!! もぁ姉さん!! 慶ちゃんにライン打ち込むか、魔族に魔法撃ち込むか、どっちかにして!!」
女がひらりひらりと男たちを薙ぎ倒しながら、ラインを打ち込みつつ、器用に魔法をガンガン撃ち込むもうひとりの女に苦笑しながらそう言った。
「マチ子、おにぎりが帰って来いってうるさい」
なおもラインを打ち込みながら、女がそう答えた。
「知らんがな」
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