あやかしの月の夜に

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「無粋な男やな……。ガールズトークに入ってくんなや」 もぁらすの舌打ちに男が叫ぶ。 「どこがガールズだ!! お前たちはガールズの何かがわかってない!! ガーリィを完全にはき違えてる!!」 男の叫びに今度はマチルダがため息を吐いた。 「姉さ~ん、コイツ、女に夢を持つタイプだわ、ウゼェ。どうしよう?」 「アタシに聞くなや」 二人の魔女の会話に、男が手にしている剣をすらりと抜いた。 「とにかく!! 力づくでも我が主のもとに来て貰うぞ!! マチルダぁぁ!!」 「……力づく?」 その言葉にマチルダの眉がピクリと動いた。 「いいけど。覚悟はできてんだろうな? あ?」 「覚悟?」 マチルダのドスの効いた声に、男が一瞬怯む。 「力づくで来るなら……手加減は一切しないから……全滅覚悟でかかって来いつってんだよ、ガキ大将が」 その刹那。 マチルダともぁらすの身体から、尋常ならざる魔力が放出される。
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