第二話【青いお空にfly away】

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そこにある少々古風な造りをしたデスクで、リリーナが鬼のような形相で仕事に追われている―― はずだった。 いつもはひーひー言いながら、「もうダメ、死んじゃう。助けてよ夜宵君」とか言ってたはずなのに……。 「何でアフタヌーンティーにゆったりと浸ってるわけ?」 「……何さ、私が優雅に紅茶飲んでたらダメだの?」 「いや、ダメじゃないが…。あ、スコーン貰うぞ」 返事を聞かずに取ったスコーンを、素早く口の中に放り込む。 「ん、美味いな」 「勝手に取らないでよね…あ、紅茶いる?」 “おイお前ラ……何呑気にシてんだヨ。異世界行くンじゃなかったノカ?” ……あぁ、忘れてたわ。 「ん?修行はもう終わったのかい?」 “バッチリだ。多分、リリーナじャ傷もつけランぇーぞ?” 「ふぅん……流石私の最高傑作。基礎スペックが高いね」 「まぁ…そういうことだ」 “スペックを引き出す奴にもよるガナ。そういう意味でハ夜宵は最高だゼ?” 「そうかい、それは良かったよ。じゃあサッサと異世界に送っちゃいますか」 「いや一人で行け――――」 「問答無用だよ。バイバーイ」
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