第一話【非常識的な転生】

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気が付いたら、俺は白い部屋に寝転がっていた。 どこまでも続く白色。 正直、目がチカチカする。 絶対これ塗装したやつアホだな、とか思ってたら目の前がゆらゆらと揺れ始めた。 何コレ気持ち悪い。 何か蛆虫みたい、蛆虫見たことないけど。 そして徐々に揺れが酷くなっていき――― 「やっはろー!」 アホ毛の生えたアホそうなアホ女が出てきた。 「ちょっ!アホアホ言い過ぎじゃない!?」 「全然?」 と、声を出そうとしたが、何故か声は出ず、空気は振動もしなかった。 「あ、喋ろうとしても無理だよ。だって―― 君、死んで魂だけだもん」 ………… は? 「これマジだよ、マジの現実」 嘘こけ、どうせ後ろ手に“ドッキリ大成功!!”の看板でも持ってんだろ。 「持ってないよそんなの、ほら」 女は、両手をヒラヒラさせて、何も持ってないことをアピールする。 いや、それにしても死んでるとか意味不だから。 つか死んでんなら、何でこうやって喋れてんだよアホ。 「ん?そりゃ私が魂が勝手に逝かないように、保護してるんだよ」 ……… そこまで言われて、ようやく俺は状況を把握した。 身体が妙な浮遊感に包まれてる。
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