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「でねっ!?君に私の最高傑作をあげたいんだ!!」
…最高傑作ぅ?何の。
「それは見てからのお楽しみ!じゃ行こうか【転移】」
一瞬にして、周りの景色が移り変わる。
妙に機械チックな部屋で、そこらじゅうに書類や何かの残骸や部品などが転がっている。
……整理整頓ぐらいしろよ、汚すぎだろ。
「あはは…まぁここんとこ少し立て込んでたからさ、それくらい許してよ」
…後で掃除しとけよ?黒いGが出ても俺は知らんぞ。
「……縁起でもないこと言わないでよね。こっちだよ」
案内されるままに付いていき、幾つかのドアを跨いだ先にそれは存在した。
何かの液体が充満したカプセル。
その中には、一人の人間が入っていた。
………おい、これなんだ。
「人造人間さ。まぁ人間と呼ぶには異物が入りすぎだけどね」
じ、人造人間!?
「そう、人造人間。でもこれは機械でなんか動いてないよ」
…じゃあ何で動くんだよ。
そう聞くと、リリーナはよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに熱説してくる。
「そう、それがこれのスゴいところでね!?これは機械じゃない、人間の魂を入れて操作するんだ!」
人間の…魂?
「うん、適性とかはあるんだけどね」
………話が読めたぞ、これに俺の
「魂を入れる。大丈夫、心配しないで?適性検査では適合率は120%だからさ」
いつ適性検査なんかしたんだよ…。
つか、そういう問題じゃねーよ。
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