第一話【非常識的な転生】

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「でねっ!?君に私の最高傑作をあげたいんだ!!」 …最高傑作ぅ?何の。 「それは見てからのお楽しみ!じゃ行こうか【転移】」 一瞬にして、周りの景色が移り変わる。 妙に機械チックな部屋で、そこらじゅうに書類や何かの残骸や部品などが転がっている。 ……整理整頓ぐらいしろよ、汚すぎだろ。 「あはは…まぁここんとこ少し立て込んでたからさ、それくらい許してよ」 …後で掃除しとけよ?黒いGが出ても俺は知らんぞ。 「……縁起でもないこと言わないでよね。こっちだよ」 案内されるままに付いていき、幾つかのドアを跨いだ先にそれは存在した。 何かの液体が充満したカプセル。 その中には、一人の人間が入っていた。 ………おい、これなんだ。 「人造人間さ。まぁ人間と呼ぶには異物が入りすぎだけどね」 じ、人造人間!? 「そう、人造人間。でもこれは機械でなんか動いてないよ」 …じゃあ何で動くんだよ。 そう聞くと、リリーナはよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに熱説してくる。 「そう、それがこれのスゴいところでね!?これは機械じゃない、人間の魂を入れて操作するんだ!」 人間の…魂? 「うん、適性とかはあるんだけどね」 ………話が読めたぞ、これに俺の 「魂を入れる。大丈夫、心配しないで?適性検査では適合率は120%だからさ」 いつ適性検査なんかしたんだよ…。 つか、そういう問題じゃねーよ。
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