第一話【非常識的な転生】

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意識が覚醒して視覚を奪取すると、そこは謎の部屋だった。 ひたすらデカい円柱みたいなところで、どこか遺跡みたいな雰囲気が感じられる。 壁には7つの閉じられた扉があり、それぞれ 霊 龍 機 獣 魔 神 人 の文字が描かれていた。 そして、地面には血のように赤い宝石が埋め込まれて―― “やっト俺の相棒がキタか” 耳を疑った。 自分しかいないであろうこの部屋に、明らかに自分の声とは異なる声が聞こえたのだから。 ――誰だッ! “それハこっちの台詞だァ、勝手に入りヤガって…名前くらい教えナ” 俺…?俺は……… 一ツ橋、一ツ橋夜宵だ。 名前を教えた瞬間、宝石が輝きだし部屋に紅い光が充満してゆく。 っつ!まぶし! “……契約完了っト。俺の名前は【月紅】ダ。よろシくなァ” その言葉に返答する前に、俺は余りの眩しさに目を完全に閉じ――― 「ねぇ、大丈夫?」 次開けたら、リリーナの顔が近くにあった。
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