第一話【非常識的な転生】

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“おうとモ、よろしクナ相棒” 「あ、あぁよろしく頼むわ」 ……刀が喋る…ねぇ。まぁ、魂とか言ってたぐらいだし、あり得るんだろうな。 「ふぅん…喋る武器かぁ。まぁさほど珍しくもないんだけど…」 「どうかしたか?」 「…いや、何でも無いよ。それじゃ修行でもしようか」 「あぁ………はい?」 今なんて言った?修行? 「…悪い、聞き間違えたわ。もう一回言ってくれ」 「だから修行さ。せっかく強い身体を造ったのに、使いこなせないなんて言語道断だよ」 「いや、別に強くなくても……」 つか何で強くなる必要があるんだ?地球で暮らすだけなら、別にいらんだろうに。 しかしリリーナの考えは、俺の予想を遥か斜め上に超えていった。 「だって君異世界転生するんだよ?」 「………は?」 今何て言ったコイツ。異世界? あぁ、伊勢カニ?伊勢エビとかの系列? 「違う違う、異世界。君たちのいうノベルワールド。典型的なファンタジーさ」 …………… 拝啓お父様、お母様。 俺、一ツ橋夜宵は16歳で異世界に行くようです。
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