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“おうとモ、よろしクナ相棒”
「あ、あぁよろしく頼むわ」
……刀が喋る…ねぇ。まぁ、魂とか言ってたぐらいだし、あり得るんだろうな。
「ふぅん…喋る武器かぁ。まぁさほど珍しくもないんだけど…」
「どうかしたか?」
「…いや、何でも無いよ。それじゃ修行でもしようか」
「あぁ………はい?」
今なんて言った?修行?
「…悪い、聞き間違えたわ。もう一回言ってくれ」
「だから修行さ。せっかく強い身体を造ったのに、使いこなせないなんて言語道断だよ」
「いや、別に強くなくても……」
つか何で強くなる必要があるんだ?地球で暮らすだけなら、別にいらんだろうに。
しかしリリーナの考えは、俺の予想を遥か斜め上に超えていった。
「だって君異世界転生するんだよ?」
「………は?」
今何て言ったコイツ。異世界?
あぁ、伊勢カニ?伊勢エビとかの系列?
「違う違う、異世界。君たちのいうノベルワールド。典型的なファンタジーさ」
……………
拝啓お父様、お母様。
俺、一ツ橋夜宵は16歳で異世界に行くようです。
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