第1話

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「名前を教えろ」 《覚○ゼウスでーす、それじゃ》 覚○ゼウス? 変わった名前だな、どうして神話の名前と日本語がまじってるんだ? 偽名使うにももう少しまともなのを使うだろう。 「偽名使っても無駄だ、ちゃんと名前を《ぶつっ、ツー、ツー、ツー》……」 あの野郎、喋ってる途中で念話切りやがった、しかも謎に電話の通信切れた音が聞こえやがるし。 まあいい、覚○ゼウス(仮)の声は覚えたし、次にこの世界であったときは上級呪文をぶち込んでくれるわ。 これ以上ここにいて、誰かに見つかるのは勘弁なので、そそくさと書物の部屋を後にした。
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