初恋

6/26
前へ
/26ページ
次へ
「お客様!!大丈夫ですか!?」 すぐにその方向を向くと、手から血を流す女の子。 近くの高校の制服を着てるその子は、『大丈夫です。すみません。』なんて言いながら、笑ってる。 床には、割れたグラス。 1人なのだろう。店員以外、付近には誰も寄らない。 大丈夫じゃねぇだろ。 血は床にも垂れてて、結構な出血。 見てみないフリをするのが、今までの俺。 面倒な事には、関わりたくねぇし。 でも、それを見て… 俺はなぜだかこの時。 咄嗟に、その子の所へ向かってしまってた。 「おい。大丈夫じゃねぇだろ。」 その子は、突然の俺の言葉に、とても驚いてて。 目を丸くしながら、俺を見た。 「…ったく、手貸せ。」 「…っあ、はい。」
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加