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「お客様!!大丈夫ですか!?」
すぐにその方向を向くと、手から血を流す女の子。
近くの高校の制服を着てるその子は、『大丈夫です。すみません。』なんて言いながら、笑ってる。
床には、割れたグラス。
1人なのだろう。店員以外、付近には誰も寄らない。
大丈夫じゃねぇだろ。
血は床にも垂れてて、結構な出血。
見てみないフリをするのが、今までの俺。
面倒な事には、関わりたくねぇし。
でも、それを見て…
俺はなぜだかこの時。
咄嗟に、その子の所へ向かってしまってた。
「おい。大丈夫じゃねぇだろ。」
その子は、突然の俺の言葉に、とても驚いてて。
目を丸くしながら、俺を見た。
「…ったく、手貸せ。」
「…っあ、はい。」
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