タローの分身

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 すると、異様な気配に気づいたのか、天井に顔が現れた。 「安心しろ。危害は加えない。低活動状態になってもらうだけだ」 『無力化完了まであと2時間』  と装置が音声で知らせてきた。 「え? 2時間もかかるの!」  ルケルケ・7・トーは思わず壁の時計を見る。 「そんなにかかってたら、帰ってきちゃうじゃないか……」  茶藤千雪と鉢合わせて不法侵入が発覚してしまうのは、さすがにまずい。  が、ルケルケ・7・トーはやきもきしながら待つしかなかった。
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