第5話 つながる未来へ約束を

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. どうしようか……。 今すぐに話を切り出すべきか。 いや、もっと雰囲気が温まってからのほうが、俺的には……。 次の一手を熟考していると、琴ちゃんがふいに言ってきた。 「……少しだけ、ドライブしたいな。」 「え……?」 「コウちゃんの運転するところ、見てみたい。」 長い睫毛がこっちを向く。 俺の答えを待っている、真っ直ぐ純粋な瞳。 そんな風に言われたら、ノーとは絶対に断れない。 「……いいけど、時間は大丈夫なの?」 「うん。ママに言ってきたから、23時までに帰ったら平気。」 「そっか……。行きたいところはある?」 「ん……と、綺麗なところ。」 綺麗なところ……? 夜景が、ってことか? 普段からそういう場所に縁のない俺には、なかなかの高いハードルだ。 可愛い顔して、難題なリクエストを軽く言ってのける。 約3時間というタイムリミットと、無いに等しい知恵を絞りながら、やっとの思いで幾つかの候補を何とか頭に浮かべる。 ここまでの所要時間でも約5分だ。 「……低いところと、高いところなら、どっちがいい?」 「絶対に低いところ!」 「……了解。俺のセンスだから、あまり期待しないでね。」 .
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