第7話 憧れを追いかけて…

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. 「コウちゃん……わたし、決めたんだよ。」 「え……?」 「わたしも……コウちゃんみたいな、パティシエになりたい。」 前に一度だけ話したことはあった。 けれども、それは選択肢のひとつでしかなかった。 「さっき、隣に座っていた人も『koto』を食べていたの。凄く幸せそうな顔で。 コウちゃんのしている仕事は、誰かを笑顔にできることで……。 わたしも、コウちゃんと同じ道を歩いていきたい。」 「……。」 「憧れるだけじゃなくて……コウちゃんと、ずっと同じ夢を追い続けるって決めたの。」 でも、今は違う。 わたしには、この夢しかないと思った。 好きな人と、好きなもので繋がっていられる。 そして、それは…… 誰かを幸せできる素敵な仕事。 わたしが、コウちゃんのケーキを食べて、沢山の幸せな気持ちを貰ってきたように。 「だから……待ってる。わたしもその間、学校に通って色んなことを勉強するから……。 パティシエの卵になって、コウちゃんの帰りを待ってる。」 「うん……。」 「そうしたら……今度は一緒に、沢山の人の笑顔を作ろうね!!」 .
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