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車道に鈍い音が響いた。
僕は親子を歩道に押しやったときその反動でバランスを崩してしまったのだ。
目の前が真っ暗になった、けどすぐ歩道が見えた。
自分は地面に横たわっていた。激しい痛みが体を襲った。
ふと視線を向けると歩道にいる自分が助けた親子は、僕を見て何かを叫んでいた。
何を叫んでいるのか分からなかったけど僕は何故か微笑んでいる気がした。
「(助かって、よかっ、、、、ッ!!)」
すぐに手のひらに違和感を感じ思い出した。
佐奈、、、、。
「う゛、あ、ぁあ」
指輪、指輪を渡せないじゃないか。
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