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ええっと、ほら、あるじゃないか。誰しも過去を悔いたり嘆いたり。過去を喜ぶのは少ないし、もう、なんだか当然みたいであるだろう。なかったか、そうか、まあ、拙く要点を最初に縷述しよう。先駆者に習い、三つで我慢してやる。
一つ、偶発だったのか必然だったのか。二つ、戸惑って流されていたのか。三つ、誰がしたのか、また誰でもないのか。
そして今回の全件を通して学んだのは、皮肉にも『問いに答えを示す人間は少ない』と『無力』だ。
笑える。いや、笑えないんだが。疑問を持っても答えを提示しないんだ、皆が皆、答えが偽か真か分からない。
なので暑くて暑くて汗を流しながらも、わたしはわたしなりに、三つの問いに対する答えを導きたいと思う。
先ずはそうだな、無力に付いて嫌にでも知らしめられた出来事から描写しようと思う。客観的に、否、あの頃のわたしの心情を完全に再現出来る訳がないので三人称を基本として描写しよう。無論、現在のわたしでも焼き付いた感情や、何故か覚えている感想、また行動を考察しておおよその見当で心情を語ろうと思うが。
しかし、暑いな。描写しようにもこの暑さはどうにかならないものか。折角のわたしの誕生日によりにもよってコンクリートジャングルに迷い込むとは、ああ、踏み込む、だな。
そうだ、忘れていたが十五歳のわたしはまだ物腰が柔らかい。わたしに萌えるのも構わないが、未来はこうなるので妥協して頂きたい。出来るならば、良い大人になれていればとつくづく思うが、果たして十五歳のわたしは現時点のわたしを良い大人と言うだろうか。
ふむ、また難しい。
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