危険なやりとり

4/5
前へ
/87ページ
次へ
「仕事の路線を変えてみるとか。 せめて、ヌードにとか、あ、ヒモ水着なら許す」 呆れたように三島は声を出す。 「……なんか、許すとこ間違っていますよ。誰がぺったんこな胸を見たいと思うんですか? 第一に社長が許しませんよ」 胸……ぺったんこ…… さすがに黙ったか。言いすぎちゃったかな? でもこれで安心して、運転に集中できると、前を見たら 「じゃあ、三島さんが揉んでよ」 「ぶっうううう!!!!!!」 な、なに言い出す子の?この子? 慌てすぎて、曲がる場所間違えてしまったことに気が付いた。 「胸って、揉むと大きくなるんでしょ。 私、グラビアみたいな胸がほっしい!」 「しません!」 はあはあ……息が荒くなった三島に 「え、私、国民的美少女だよ。もったないと思わない?」 後ろの席から覗き込むようにいわれるが…… 「思いません。 私の仕事は国民的美少女のイメージを守る仕事です」 「マネージャーなら、ほら、バレにくいし」 頭が痛くなる。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加