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目の前が真っ暗になった。
『あなたが邪魔なんです。私に敦郎さんを下さい』
私はとにかく逃げた。
女は私の背中に何かを言っていた。
そんなもん、耳に入らない。
とにかく、逃げ帰った。
敦郎にメールをする。
【何時に帰って来れる?】
いつもの様に、平静を装いながら。
【19時には帰るよ~】
なんとも間抜けな返信だった。
これで二回目。
敦郎の返事次第で、私は覚悟を決めなければならない。
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