第2話 こんな姉妹はベタじゃない

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 性格はともあれ、とてもきれいだ。  つい、見とれていると。 「あんた、今あたしのこと見てエッチなこと考えてたでしょ」 「あんだって!?」  両手で胸を隠すような姿勢を取る。  どうやら、大きな誤解を生んだようだ。  誤解を生んだのはオレではない。彼女が勝手に自分で誤解を生んだのだ。  オレには関係ない。 「バカ!変態!エッチ!」  オレはそんな罵声を無視して、夕日を眺める。実にきれいだ。こうやって夕日を眺めていると、夕日にもエッチ!といわれるのか? 「聞いてるの!?スケベ!この、PEEEEEEE!」(奈津子さんがふさわしくないと判断される発言をしたため、PEEEEEEEE、でごまかさせていただきました。) 「お前それはだめだろ!!」  ついつっこんでしまった。  実にベタな、ツンデレ美少女だ。1日に2名の典型的な属性を持つ女性と出会うとは。  やはり、都会とは侮れないものである。本や漫画でよく見た展開とまったく同じなのだ。  まるで自分が登場人物になったような気分で、心地が良い。 「とにかく、プリント届けてあげたんだからね!感謝しないなさい!」 「あんたのために届けたんじゃないんだからね!とか言わないのか?」 「……何言ってんの?」  しまった、完全にひかれた。
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