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近くのコンビニに来る。日は沈み、あたりは暗くなる。が、明るい。これが、都会の明かりというものだ。都会の雰囲気には多少は慣れたのだが、この明るさにはどうしても違和感を感じてしまう。
6時にでもなれば真っ暗だったものだが、ここでは日付が変わる瞬間でも明るい。
ウィーン。自動ドアだ。これまたすごい。ドアというのは、取っ手があって、それを手でつかみ明けるものだ。
人生においても、扉は自分の手で開ける必要がある。だが、ここ都会では、自動で扉が開くのだ。
都会での人生は、きっとちょろい。
そんなことを考えながら店内に入る。飲み物が売っているのは一番奥だ。
大人向けの雑誌を横目に奥へ向かう。
別に興味があるわけじゃない。だが、ないわけでもない。
えっと……コーラ……。あ、あった。
「いらっしゃいませぇ」
女性店員の明るい声が聞こえる。当然、本当にいらっしゃいとは思っていないのだ。オレにはわかる。
田舎のお店は、客自体が少ない。人口が少ないから。
だから、田舎のいらっしゃいませ、には魂がこもっている。
それに比べて、都会でのいらっしゃいませ、は機械的だ。マイクレオナルドバーガーの店員のスマイルは0円だ。
しかし、商品の魅力はすごい。ハンバーガーはうまい。この世の食べ物とは思えないほどに。
「あ……」
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