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「よかったぁ……」
ほっと胸をなでおろす。さて、入学式に向かわなければならない。
「では、これで!入学式に行ってまいります!」
「はい、いってらっしゃ……ううっ」
エリスが立ち上がろうとして崩れ落ちた。どうやら、オレとの接触で怪我をしてしまったようだ。
「ま、まじっすか……」
冷や汗が流れる。
「エリス様を傷つけた者への発砲は社長により許可されている。死んでもらう」
「日本の法律が許可してねぇよ!!」
バァン!銃声と同時に飛び退く。
「あぶねえ!本当に狙ったな!オラ!!」
「当たり前だ。死んでもらう」
「大変申し訳ありませんでした!責任をとって彼女を病院まで連れて行きますから!」
「ふむ……エリス様のお体のことを考えればその方がいいのかもしれん。いいだろう、だが、失敗すればその脳天に穴が開くと思え」
「思えるか!」
オレはそっとエリスに近寄り、目線を合わせる。
「エリス……先輩?病院までオレが連れて行くから、安心して」
「でも、入学式……」
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