第11話

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おはようございます。馬渕大知です。 今日は、12月31日、大晦日でございます。 親父筆頭に年末の大売り出し最終日に店に行くという暴挙に出た。(暴挙なのか?) 『お買い物って、何を買うんですか?』 「あ、おまえ、付いてきたのか。」 『別に、誰にみられる訳ではないので、家族さんには何も思われないかと。』 あの夕食以来、俺は頑張って、テレパシーを習得した。(ミサキ曰く、頑張らなくても使えるようになるらしい。) まず、ホームセンターへ行く。特に欲しいものはない。 次に、鏡餅を買いにいく。買い忘れていたのである。大晦日に買っちゃいみないだろ。 結果を言おう。梯子したのが14店舗。時間は15時間。買ったものは、鏡餅含め、3品。 『つまらなかったです。』「俺に言うな。」 そのときだった。 ズドーンと、下腹部に振動が伝わったのは。地震の揺れではない。 『ご主人!あそこ!』ミサキがさした方に目線をやると、黒くて大きな人形のものが立っていた。 「な、何だあれ!?」『ご主人、あれがパラレルワールドでの脅威ですっ』 「なにぃ!俺、あんなデカい怪物と闘わなきゃ駄目なの?」『みたいですね』 みたいですね、じゃない!おれは、命の危険を感じているんだぞ! 『大丈夫ですよ。仲間がいますし。』「へ?」 うしろに気配を感じた。ドシンドシンと、大地を揺らして走ってくるのは 「安達!」と、ジャンである。 「先輩!お供しますゼ」「おう!...で、佐倉は?」 「あ、文恵ちゃんは、まだみてないっす。でも、こいつの話を聞く所によると、パラレルワールドに送り込まれた同胞は、20人だそうで、」『ああ!でも、覚醒種は、13人だけだがな』 残念ながら、同胞の姿は確認できない。『多分、こいつは半径1kmの場所からみられています。同胞は2km先にいるかもです。』なるほど。 「どうやって、闘うんだ?」『『大丈夫!トドラ様が初戦から苦戦するような相手を送り込む分けない!』』「「トドラ様って?」」 いろいろ疑問は残るが、同胞がいる事を願って、いざ決戦!
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