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(さすが碧翔(あおと)ナイスパスだぜ。)
ほとんどの選手が気づかないでいたスペースに走りこむ快速エースの龍二。
龍二の前でバウンドしたボールは足元に吸い付くように収まる。
オフサイドラインを苦にもせず飛び出した龍二の前にはゴールとキーパーしか見えず、キーパーが必死にシュートコースを消そうと飛び出した時にはボールは、もうゴールに入っていた。
一瞬の出来事に混乱する相手チームをよそに、手を叩きながら称賛する龍二に軽く手を挙げ応える碧翔。
『さすがU15日本代表のレギュラーと司令塔だな。』
各クラブユースの監督や高校の監督が感嘆をあげる中、試合は碧翔の大人顔負けのゲームコントロールと龍二のスピードに一方的なゲームで試合が終わるのだった。
物語はここから始まる。
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