分岐点

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試合が終わった後、指導者達が情報交換をしている。 『良ければあの勝ったチームの6番と9番の情報を教えてもらえませんか?』 『あの二人はJ2ブァージアノ岡山のジュニアユース選手です。』 『なるほど。2部チームのジュニアユースなんですね。日本のサッカーも成長はしてるようですね。二人の特徴を教えていただきたいのですが?』 『9番の選手は橋本龍二。父は喫茶店経営。兄と妹がいますね。 プレーは見てたと思いますがスピードがあり、特に初速、瞬発力に優れています。日本の長い距離を速く走るタイプの選手ではなくどちらかと言うとアフリカ系、一瞬のキレで勝負する選手ですが、フィジカルがやはりどうしても弱いですね。 初速で速い選手は珍しいのですが、やはりフィジカルだけは日本サッカーFWの課題ですね。 性格は一言で言うならいい意味でも悪い意味でも熱いですね。よくもったいないカードをもらいますよ。』 『日本サッカーにフィジカルサッカーが受け入れられにくいのも原因かもしれないね。あの強弱をつけたスピードは魅力的だね。で6番の選手は?』 『彼は山野碧翔。父と母は幼い頃に離婚して母子家庭だそうです。中学生とは思えないほど両足の精度に優れていて、ロングフィードの正確性も持っています。主にボランチをしていますが、守備力はそんなにありません。彼自身サッカーを得点競うゲームより華麗にゴールを決めるゲームと思ってる感じはしますが・・・』 『フィジカルに弱いFWにサッカーの本質を忘れてる司令塔か・・相性抜群だろうね。彼ら二人は。日本サッカーの象徴だ。戦う事を忘れている。ところで・・彼らは海外サッカーに興味があるのかな?』
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