幼さ

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「石川さんっていくつ?」 中3?とは聞かなかった。 もしも違ったら、ぶっ殺されると思ったから。 「16だよ。北高2年。」 ふんわりとした雰囲気で笑う。 マジか。 同い年か。 中3とか言わなくてよかった。 「へぇ、石川さんも北高なんだ。」 「うん、そうだよ。 ……え、大野くん北高なの?!」 すごく驚いている。 俺、結構有名だと思ってたんだけど。 ショック。 「おう!!」 「…知らなかった。」 「こないだ引っ越してきたばっかりだから。」 へぇー、とか言ってるけど、彼女は興味がなさそう。 彼女がまた口を開いた。 「何組?」 「2年6組。」 「石川さんは?」 「5組。」 え。隣か。 同じクラスの友達・赤羽隼人が5組に可愛い子がいると言ってたな。 『マジで超可愛いんだよ。石川さんと仲川さん。』 仲川? 誰だろ。 まぁ、いいや。 「隣なんだ。じゃあ、遊びにいくよ。」 結愛ちゃんに早く思い出してもらいたい。
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