5人が本棚に入れています
本棚に追加
「遥斗。あの町に戻らないか。」
父さんが真剣な顔で俺を説得中だ。
「ハル。小さい頃、あなたが生まれ育ったところなの。ここを出て……」
母さんも。
正直、どうでもいい。
友達はすぐできる方だし。
別にこの町に思い入れないし。
………だけど。
「スケートリンクは?」
「「はぁ??」」
2人揃って同じように反応。
「スケートリンク、ある?」
2人揃って目をパチパチさせている。
兄妹かっつーの。
「あるわよ。閉鎖されてなければ、だけど。」
「え。わかんないの?」
「大丈夫よ、あるわよ。」
そういって半ば強制的に引っ越しが決まってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!