幼さ

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「遥斗。あの町に戻らないか。」 父さんが真剣な顔で俺を説得中だ。 「ハル。小さい頃、あなたが生まれ育ったところなの。ここを出て……」 母さんも。 正直、どうでもいい。 友達はすぐできる方だし。 別にこの町に思い入れないし。 ………だけど。 「スケートリンクは?」 「「はぁ??」」 2人揃って同じように反応。 「スケートリンク、ある?」 2人揃って目をパチパチさせている。 兄妹かっつーの。 「あるわよ。閉鎖されてなければ、だけど。」 「え。わかんないの?」 「大丈夫よ、あるわよ。」 そういって半ば強制的に引っ越しが決まってしまった。
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