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私達は、放課後に集まることにして
教室に戻り、席に着くと凛ちゃんが一目散にこっちにむかってきた。
なんか、怖い(泣)
「奈々! どーいうこと!?」
「な、なにが?」
「はぐらかさないで!」
私はびっくりして体がビクッとなってしまった。すると凛ちゃんは語調を少し弱くして尋ねてきた。
「なんで、あの地味男といたのかってこと。」
「え、えっとぉ(;゜∀゜)」
早峰くんと話したくて、そしたら変身させることになったんだ!! なんて言えないし...。
「べ、勉強!!」
「勉強?」
「そう!!!」
凛ちゃんがオウム返しで聞いてきたのをすかさず返した。
「早峰くん、高1なのに高3の勉強してて、私も教えてもらいたいなぁって!!」
これは、観察してて気付いたことだけど。
「これから毎日教えてもらうんだ!」
次から次へと嘘がでてくる。
ごめん!凛ちゃん!
「まあ、いいけど。気をつけてね、相談とかあったらすぐしてね?」
凛ちゃんは、ため息交じりで言ったけど、そこにはちゃんと優しさがある。
ありがとう。凛ちゃん!
そして、私は一言。
「大好き!」
といって、抱きついた。
よしよしって撫でてくれる凛ちゃんは、なんだかお姉さんみたいにみえた。
凛ちゃんには、
いつか本当のこというね。
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