1人が本棚に入れています
本棚に追加
それから、私は勢いよく立って
「目標がきまったら、行動にうつさなきゃだね!」
「そうだね。」
「それじゃあいくよ!作戦1!」
「はい!」
わくわくした顔でこちらを見てくる。なんだか、犬みたい。
「美容室、いこう!」
「……へっ? うわっ!?」
私は、早峰くんの腕をグイッと引っ張り私のいきつけの美容室へ連れていった。
強引すぎたかな?
キィッー。
「いらっしゃいませ、篠崎さま。 どうされますか?」
「今日は私じゃないんです。こっちの方をおまかせで!」
「えっ?えっ?」
まだ、状況をつかめていない早峰くんがキョロキョロ辺りを見回していたけど、美容師さんの「失礼します」という声と共に動きを制されてしまっていた。
はぁ~楽しみ♪♪どんな感じになるのかな?
私は心を躍らせて、早峰くんのことを待っていた。
ーー数十分後。
「おまたせいたしました。」
美容師さんがこちらに向かってきた。そして、
「いいえ。 !?」
ドキン。
そこには、見たことのないイケメンがいた。
「どう、ですか?」
そのイケメンは、不安そうに私の顔を覗きこんできた。
「っ!かっこいいよ早峰くん!!」
少し猫っ毛気味で、だけど、すっと頬に落ちる茶色がかった髪。少し長い前髪から覗く瞳にきっとどんな女子でもコロッといってしまうだろう。
「よかった!」にこっ
カッコイイなぁ~♪やっぱり素がいいからなぁ……
すると、早峰くんが眼鏡をかけた。
同じ眼鏡でもかっこよくみえる。
最初のコメントを投稿しよう!