第2話

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ーーー昼休み。 「早峰くん!!!」 私は、勇気を出して早峰くんに声をかけてみた。 話しかけないと何もわからないしね!! 「なんですか?」 低くてやさしさを含んだ声。 「えっと・・・。す、少しだけ話してみたいなぁなんて・・・。」 すると、早峰くんは読んでいた本にいったん目を戻し それから、バッと音がしそうなほどの勢いでこちらを向いた。 「えっ、ぼ、僕ですか!?」 早峰くんらしくない大声。 昼休み中の教室ではその声はあまり目立たなかったけど、なんだかいずらくなって私たちは、教室を出た。
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