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~沖田視点~
僕は今無性にイラついている。
どうしてかって?
京の夏の暑さにイラついているのもなんだけど、それ以上にイラつく物があるんだ。
…それは
十「未香は冷たくて気持ちいいな~♪」
未「でしょでしょ~♪」
僕の隣でイチャついているブラコン、シスコン兄妹がいるせいだ。
縁側で十鬼が未香ちゃんを膝の上に乗せて抱きしめている。
見てて暑苦しいにも程がある。
…それよりも、自然に未香ちゃんを膝抱っこできる十鬼がかなり羨ましい。
十「はぁ~、生き返るわ~」
未「キャー!お兄ちゃんくすぐったいよ!」
沖「‥‥‥」
未香ちゃんの肩に顔を埋める十鬼。兄妹で何してんのこいつら。
沖「ねえ」
十「何~?」
沖「見てて暑苦しい」
十「何々、総司君嫉妬?嫉妬なのかい?俺と未香がイチャイチャしてんのが羨ましいの~?」
…言葉が的を射ているからこそ、僕は隣にいる親友を無性に殴りたい。
沖「ふたりはくっ付いてて暑くないの?」
いくら縁側が日陰でも、湿度が高く嫌な暑さだ。
実際僕の体には汗が滲んでいる。
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