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~千雪視点~
睦月
新しい年を迎えた今日、新選組の屯所では宴会が行われていた。
沢山の料理とお酒で皆さんが楽しく過ごしていたその時
永「あと綺麗な女がいたら完璧なのにな…」
と永倉さんがポツリと呟いた。永倉さんの言葉に、さっきまでざわついていた広間が静まり返ってしまう。
原「確かに酌してくれる女がいたら、この宴会ももっと華やかになるだろうな」
平「けど、この屯所は女禁制だから無理な話だろ。まぁ、いることはいるけど…」
平助君が最後の方を小声で呟いた。
確かに私と未香ちゃんは女だ。でも、ここでは一応男として通っているから簡単には女の格好が出来ない。
十「だったらここにいる誰かが女装をすればいいじゃん」
私の隣にいた十鬼さんが言う。
十「俺が見たところ、ここには結構綺麗な顔をしている奴が揃ってるからな。
たぶん女装してもそこまで違和感ないと思うんだよね」
永「おおっ!!そうなのか!?十鬼が言うなら間違いないな。ちなみに誰が似合いそうなんだ?」
十「う~ん、そうだな~…」
十鬼さんが口元に笑みを浮かべながら辺りをざっと見渡していく。
十「そこにいる、トッシーと」
土「ぶっ!」
十鬼さんに指名され、お酒を飲んでいた土方さんが吹き出した。
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