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ならばこの鎌は玩具か何かだと言うのでしょうか?こんなセンスの悪い玩具で遊びたいとは思わないですね。
「良いか、それは神具に並ぶ超ウルトラデラックス級にレアで世界にたった一つしかない超超超貴重な代物だ!
それこそ一生に一度、その存在を知ることが出来るか否かと言う位超超超貴重な代物!」
「そのフレーズ二回言いましたよ」
「そう!これぞ地獄の王が作り上げた唯一無二の神具『リベラティオン』!!」
「へぇー、だっせぇ名前ですねぇ?」
ですがここまで自信満々に公言しているのだから、取り敢えず貴重なものには間違いないみたいです。
(こんなダサいものが世界中にゴロゴロされても困りますけどね)
「……んで、そのリブロースチキンとかいう玩具は何の役に立つのですか?
まさか音が鳴るだけ……とかだったら防犯ブザーの方が百倍役に立ちますよ?」
「おい馬鹿、俺が一晩寝ながら考えたイカす名前をこの鳥頭は……。
まぁいい。聞いて驚け!
この神具『リベラティオン』はな、二つの刃を持って人の『過去』と『未来』を斬り抜くことができるのだ!
黒の刃は美しく刻む過去を、白の刃はまだ見ぬ未知の未来を切り裂く。
しかも肉体そのものには何の損傷も与えないと言う身体に優しい仕様だ」
「すみませんよく分かりません」
要約するとこうです。
白黒どちらかの刃で人を斬りつけることで、黒なら過去の因果を、白ならその先に待っている未来の可能性を一部分抜き取るそうです。
簡単に言うと『過去を消し、未来を変える』ことができるらしい。
これで人や物に傷を負わせることは不可能なので、確かに人は殺せません。
中途半端に使い道が分からないので、貰ってもそんなに嬉しくないです。
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