エピローグ

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6-13-130 「長が護衛役を降ろしたって、私とあんたの関係は変わらないだろ。そばにいるよ」 「ごめんね、ウィンシア…」  ちいさく背中を丸めて、セリューナが眠ってくれた。  彼女ひとりを犠牲にしてる。  フェンが、懸念していた現実。  この頼りない背中に、一族を負わせるなんて。 「ウィンシア…」 「なんだ、寝たんじゃないのか」 「フェシルさまに会いたい…」 「そりゃ向こうもそう思ってるだろ」 「え…」 「片恋じゃないんだから大丈夫だよ。離れてたら同じことを思うだろ」 「そっか…、そうだよね」  セリューナが目をとじた。 「フェンが、あんただけを一族の犠牲にしてる…って」 「ううん、犠牲とかじゃないのよ。あれだけの男に想われてるからあたし…」 「幸せ…なんだな」  す、と寝息が聞こえてくる。
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