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「長の部下は、長の道具であり、手足であるべきだ。頭脳と関係のない動きをする手足など、ものの役には立たない」
「へーへー、俺は頭使っちゃいけねーわけね」
「平時ではお前の意見が正しく聞こえる。だが、有事には長の命令に従い、フェシルに負担をかけないことが結局、その命を守ることに繋がるんじゃないのか」
上から聞こえてきた足音に、ウィンシアがフェンドルバータから意味もなく視線をそらす。
降りてきたのは長の部隊長だった。
「何事ですか」
「や、なんもねーよ」
興味のありそうな顔をしたが、深入りしないほうがいいとでも考えたのか、すぐに階下へ降りていった。
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