プロローグ

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0-3-4 「それであんたはレイラを救えたかよ」  空気を戻そうとフェンドルバータがつぶやくように言う。  ウィンシアが返す言葉を失った。 「あんたはもう、俺が何を言いたいかわかってるはずだ」 「それは…駄目だ、ようやく落ち着いてきた一族を…」 「駄目ならいいや、他をあたる」  さっさと見切りをつけて降りていくフェンドルバータの肩を掴む。  間が悪く、そこへアルスとセリューナが降りてきた。 「何をやってるんだ」  慌てて、ウィンシアが手を離した。 「や、ちょっくら将来の話を」
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