第4話

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そう、彼女の望みは一人娘が良き伴侶と巡り合い 幸せな結婚をして、 たくさんの孫に恵まれること。  そして 孫の面倒を見ながら平穏な老後生活を送ることなのだ。  「でね、急なんだけど、 日曜日の15時に帝國ホテルですって。 OKしちゃったよ?」 二個目を食べようとして 伸ばした手がみかんを掴んで止まる。 「はあっ!? そんな、勝手に…!」 「だってあなたいつも言ってるじゃない。  多少ならブ男でも、年食っててもいいから いつか玉の輿に乗るんだ、て。  まぁ最近は聞かなくなったけど」 それは私の望みでもあるけど、 半分以上はママの為だよ。
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