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そう、彼女の望みは一人娘が良き伴侶と巡り合い
幸せな結婚をして、
たくさんの孫に恵まれること。
そして
孫の面倒を見ながら平穏な老後生活を送ることなのだ。
「でね、急なんだけど、
日曜日の15時に帝國ホテルですって。
OKしちゃったよ?」
二個目を食べようとして
伸ばした手がみかんを掴んで止まる。
「はあっ!? そんな、勝手に…!」
「だってあなたいつも言ってるじゃない。
多少ならブ男でも、年食っててもいいから
いつか玉の輿に乗るんだ、て。
まぁ最近は聞かなくなったけど」
それは私の望みでもあるけど、
半分以上はママの為だよ。
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